おかえりなさい、ジャニ沼へ
橋本担の友人がいる。
私よりもジャニヲタ歴ははるかに長く、彼女が大阪から転校してきたときからすでにジャニヲタだったんじゃないかなと思う。そこはちょっと記憶に自信がない。とにかく、彼女は私よりもずっとジャニーズにずぶずぶで、両親からの毎年の誕生日プレゼントはアイドル誌3誌の定期購読だったし、中学生のとき*1私は彼女の恩恵を受けて関ジャニ∞のページを*2をよく見せてもらっていた。そんな彼女と私の関係はもうたぶん10年くらいになる。ここまで書いて気づいたんだけど、結構長いお付き合いになってる。
彼女は私の知る限り最初は山田担だったはずで、そのうち玉森・橋本担になっていた。そういえばKis-My-Ft2がちょうどデビューした中学生のとき、彼女はスポーツ紙を買い漁り、嬉しそうに彼らのデビューの報告をしてきた。そしてそのあと、A.B.C-Zもデビューした。私はその時からいままで一度もそういう「応援をしてきた人たちがデビューする」という経験がないので、ちょっといまでも羨ましい、と思う。高校に入って進路は別れ、彼女は進学先の同級生の影響でずぶずぶと2次元沼に沈むことになる。久しぶりに連絡を取ったとき、玉森担は降りました、って報告を受けて、「へー」と思った記憶がある。そんなこともあるのねぇ、と思っていた。アニヲタからジャニヲタに次元をひとつあげた中学時代の私とは反対に、彼女は高校時代に次元をひとつ下げて二次ヲタまっしぐらだった。二次ヲタになったのと玉森担を降りたのとどちらが先かは知らないし、そういえば理由も聞いていない。定期的に連絡を取り合いつつ遊んだりしていたんだけどまあほんと立派な2次ヲタにどんどん成長していっていて、とても面白かった。かくいう私はジャニヲタまっしぐらだったわけで、段々とお互いにお互いの世界の近況報告を聞くみたいになってた。「へーいまあの声優さんそんな仕事してるんだ」とか「えっ関ジャニってそんなにCDだしてんの、知らなかった」みたいな。そんな「元・ジャニヲタ」になりかけていた彼女の最後の現場は2013年に開催された「Johnny's Film Festa 2013」だった。ちょうど夏休みにフィルフェスが開催されるっていうのでじゃあ行こうよと私から声をかけたのだった。夏休みだし一緒に遊ぼうよってことで。まあその時はその時だけぶわっと二宮担の友人と3人で「あそこの対談超良かった」とか「あの演出はなんだったんだ」とかそういうことを話して終わった。彼女は相変わらず二次ヲタまっしぐらだった。シングルDVDとかそのときぐらいから買ってなかったんじゃないかなって思う。確かめてないからよくわからないけど。
そんな二次ヲタまっしぐらな元ジャニヲタです、みたいな彼女を、先日のえびコンに連れて行ってきた。いま、彼女は見事なまでの出戻りをキメてる。過去作品を買い漁り、毎日のように「橋本くん格好良い♡」と呟いている。
えびコンの発表がされたときに一番に頭に浮かんだのは彼女の顔だった。そうだ、えびコンに行こう。すぐに彼女に連絡したところ想像以上の食いつきだった。「えっっっえびちゃんコンサートやるの！？行きたい！！！！！！！！」って感じ。そうかそうか、ならば行こうじゃないか。言いだしっぺは私なので、私が振込用紙書いて申し込んだ。いつまでたってもわからない当落*3にやきもきしていると、返金用紙ではなく幸せの青い封筒が私の家に届いた。すぐさま中身を空けずに「当たったよ！！！」と連絡した。それから我に返って恐る恐る日時と席を確認したら、『5月31日13時開演**ブロック1列』との記載で心臓止まるかと思った。最初から最後まで心臓に悪い席だった。何度もチケット忘れてないか普段にも増して確認したし、いざ当日の会場でも自分たちの席を確認して友人とふたりで「しぬ…しぬ…」って呟いてた。目の前に橋本くんがアンコールで来た時に「ああ、こいつ出戻りするな」って直感した。案の定、彼女は「出戻りする…」って呟きながら会場を後にすることとなった。えびのなかでは河合くんが好きなので河合くん近くに来てくれないかな、と思ってたけど全然来てくれなかった。すごい勢いで目の前を通り過ぎていった。そういうこともある。
まあまあ席のこともあったとは思うけど、最終的には彼女はジャニヲタに戻らざるを得なかったと思う。だって、二次元でもアイドル追いかけてたし。結局、彼女はジャニヲタを卒業してアニヲタになってジャニーズに舞い戻ったわけではなく、ずっと男性アイドルに惹かれ続けてたんだと思う。そういうことを考えると辻褄が合う気がする。というわけで早く彼女と私は観賞会を開かねばならない。先日観賞会の予定を立てたのに私のせいで土壇場でぽしゃった。申し訳ないことをした。今ではプレミアのついてしまったであろう彼女の所有するDVDやらなんやらとか、彼女がジャニーズから抜けていた間にあった出来事とかたまったその他もろもろとか、見たいもの・話したいこと・語りたいことはいっぱいあるのだ。
さあ、おかえりなさい、ジャニ沼へ。
